評判のVWO・EEMのような新興国インデックスETFはおすすめなのかを分析!構成国が既に成長力を失っている国ばかり?

今回は新興国ETFで何かと話題のVWOとEEMについてお話していきたいと思います。

やはり、今後成長力が高い新興国には投資をしたい。

しかし、そもそもどの国に投資していいのかわからない。また、どの銘柄を選べばいいのかは更に分からないという方が多いのではないでしょうか?

そのような方に新興国の株式市場にまるごと投資できるとうに提供されているのがVWOやEEMです。

本日はVWOやEEMがどのようなETFなのかという点についてお伝えしていきたいと思います。

VWO (バンガード社運用のインデックス型ETF)

正式名称はバンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFです。VはVanguardなんですけど、WとOはどこから出てきたのか不明ですね。

VWOが連動しているインデックス

ETFということは何かしらの指数に連動することを目指しているのですが、

VWOが連動を目指している指数(インデックス)はFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスです。

 

この指数は全世界の新興国市場の時価総額加重平均指数となります。日経平均のように時価総額に応じて組み入れ比率を調整している指数ということですね。

 

構成銘柄はなんと4,037銘柄と膨大な数になっています。

この為、VWOはインデックス・サンプリング法という手法を用いて指数を完全に模倣せず、連動対象指標のPERや、PBR、ROE等の指標を合致させるように銘柄を抽出(サンプリング)し、指数に連動するようにETFを組成しています。

実際のVWOと指数の指標は以下のようになっています。

 

2020年1月22日時点 VWO FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)
PER 12.9倍 13.0倍
PBR 1.6倍 1.7倍
ROE 15.9% 15.8%
利益成長率 11.3% 11.8%
配当利回り 3.0% 3.0%
標準偏差(リスク) 13.34% 13.14%

参照:バンガード「VWO」

 

VWOのリターンと手数料

ではVWOのリターンはどうなっているのでしょうか?以下をご覧ください!(2021年11月時点)

例えば3年間の場合場合は3年間で10.56%上昇したという意味ではありません。毎年平均して10.56%上昇したという意味で3年前から35.14%上昇したことを意味します。

設定2005年3月4日 1年間 3年間 5年間 10年間 設定来
VWOリターン 18.32% 9.70% 8.60% 6.32% 6.84%
インデックス
リターン
18.47% 9.66% 8.72% 6.05% 6.84%

参照:バンガード社

 

エマージング・マーケット・インデックスは時間によってVWOが連動するインデックスを変化させてきましたが、全て新興国の時価総額加重平均インデックスとなっています。

その為、現在のFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスと同等のものです。

 

インデックスとの連動は良好ですが、10年前のリーマンショック時に投資を行った人は、昨年度の上げでなんとか手数料込みでトントンになったのかなという感じですね。

いつマーケットに入るのが重要かということを再認識させられます。そして手数料ですが、年間0.14%と非常に低い値に設定されております。大抵のインデックス連動ETFが大体年間0.5%という水準なので、非常に低い水準であることが分かりますね。

VWOの国別構成比率

VWOの国別の構成比率は以下のようになります。

構成国 構成比率
中国 36.50%
台湾 17.90%
インド 15.40%
ブラジル 5.40%
南アフリカ 3.80%
サウジアラビア 3.60%
ロシア 3.40%
タイ 2.50%
メキシコ 2.20%
マレーシア 1.90%
インドネシア 1.50%
その他 5.90%

わかりやすく図解すると以下となります。

VWOの構成国比率

時価総額順になるので、中国が一番大きくなってしまいます。これからの時代中国の時代が本格的にいやってきます。2028年には米国を抜かしてGDPで世界1位になることが確実となっています。

更に中国株は中国株は割安で今後大きくリターンをあげることができるファンドとなっているのです。以下で魅力的な中国株ファンドを中心にお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

新興国ファンドランキング

VWOの構成銘柄

次は2021年11月1日時点での構成上位銘柄は以下のようになっています。

TSMC (台湾) 6.30%
テンセント (中国) 4.50%
アリババ (中国) 3.30%
中国平安保険 (中国) 1.60%
リライアンス・インダストリー(インド) 1.40%
インフォシス(インド) 1.00%
中国建設銀行 (中国) 0.80%
ハウジング・ディベロップメント・ファイナンス
(インド)
0.80%
バーレ(ブラジル) 0.70%
Wuxi Biologics Cayman Inc 0.70%
合計構成比率 21.1%

台湾の半導体製造のTSMCが今や新興国を代表する企業となっているのは感慨深いところです。

EEM (ブラックロック社運用のインデックス型ETF)

正式名称はi シェアーズ・MSCI・エマージング・マーケットETFです。運営企業はブラックロックで連動対象のインデックスはMSCI エマージング・マーケット・インデックスです。

EEMが連動しているインデックス

新興国銘柄としてはごく一般的なインデックスですね。私が為替トレーダー時代も新興国に資金が入っているかどうかは、このMSCI インデックスを見ていました。

これも新興国の大型、中型銘柄の時価総額加重平均インデックスです。先程のVWOがベンチマークとしている指標との大きな違いはMSCI インデックスは韓国を組み入れていることです。

EEMもサンプリング法を用いており、公表されている指標は以下のようになっています。

 

PER 13.62倍
PBR 1.74倍
配当利回り 4.17%
標準偏差 14.37%

参照:i Shares「EEM」

 

VWOに比べてPER面からは若干割安なるも、PBRは割高で割安度としてはトントン。

標準偏差が大きいので変動幅つまりリスクが若干高いといえますね。

EEMのリターンと手数料

以下がEEMのリターンとなります。

EEM設定
(2003年4月7日)
1年 3年 5年 10年 設定来
EEM 17.67% 10.92% 4.99% 2.85% 10.60%
MSCIインデックス 18.44% 11.57% 5.61% 3.68% 11.09%
VWO 20.40% 10.39% 4.935 3.25%

VWOの方が良い成績を残してますが、10年レベルで見ると同じレベルですね。リーマンショック時に仕込んだ人は殆ど利益を得れていない状況はVWOと変わりません。

ただ気になるのが指数との乖離が大きいことです。VWOは対象となる指数と概ね連動する動きをしていました。

しかし、EEMはMSCIエマージングインデックスに劣後する成績となっている点は評価的にはマイナスポイントですね。著しく悪いわけではないですが、連動率が高いとは言えないので連動を目指す運用方針からすると腕が良くない印象です。

 

VWOと比較して今後どうかということは構成国と銘柄をみないと分かりませんので以下で紐解いていきます。

次に手数料ですが、年率0.69%となっており一般的なインデックス連動型の手数料とほぼ同水準になります。VWOが0.14%と非常に低い水準なことを考えると若干物足りないですね。

EEMの国別構成比率

以下はEEMの国別構成比率です。

EEMの構成比率
構成国 構成比率
中国 34.87%
韓国 11.81%
台湾 11.48%
インド 8.64%
ブラジル 7.07%
南アフリカ 4.57%
ロシア 3.98%
サウジアラビア 2.54%
タイ 2.49%
メキシコ 2.32%
その他 10.23%

 

韓国が入ったことで更に東アジアの率が高まりましたね、中国韓国台湾で60%程を占めてしまいます。最早極東インデックスといってもおかしくないレベルですね。

その他にもロシアやブラジルといった成長力が現在では高いとはいえない国も多く組み込まれていしまっています。

成長著しいインドやフィリピン、当ブログで着目しているイラン等、の成長力の高い国のポーションがVWOより更に低く、新興国のダイナミックな成長を取り込めない構成となってしまっています。

EEMの構成銘柄

以下がEEMの2020年1月20日時点の構成銘柄上位10社です。

アリババ (中国) 6.00%
テンセント (中国) 4.59%
TSMC (台湾) 4.27%
サムスン (韓国) 3.93%
中国建設銀行 (中国) 1.30%
ナスパーズ(南アフリカ) 1.19%
中国平安保険 (中国) 1.13%
リライアンス・インダストリーズ(インド) 0.99%
ハウジング・ディベロップメント・ファイナンス
(インド)
0.88%
中国移動通信 (中国) 0.81%
合計構成比率 25.09%

 

上位10社の顔ぶれはサムスンが韓国銘柄として入ったくらいで、特にVWOと代り映えはしませんが、上位10銘柄の割合がVWOの22.0%と比べると25.09%と大分多くなっています。

標準偏差つまりリスクである変動幅がVWOに比べて高いことも頷けます。

まとめ

VWOとEEMで比べると、VWOの方が手数料が4分の1と安く、尚且つ連動を目指すインデックスに韓国が含まれていません。

成長鈍化が見込まれる東アジアのポーションが低くなっているので優れた新興国ETFであるといえます。

然し、時価総額順に組み入れとなるとBRICSや韓国、台湾といった既にある程度成長し、今後の成長力が乏しい銘柄に多くのポーションを割かれてしまうという難点がある。

本当に新興国の爆発的な成長を享受したいのであれば、個別の国に投資をするファンド並びにETFに投資をしてポートフォリオを組成すべきであると考える。

おすすめの国並びにETF・投資信託について以下にランキング形式で纏めていますので参考にしてみて下さい!

 

新興国ファンドランキング

関連記事

カンボジアへの株式投資はおすすめできるのか?今後成長が期待される一方株式市場は未...

NO IMAGE

続・イラン株への投資の魅力をわかりやすく紐解く!圧倒的低PER・20%以上の高配...

NO IMAGE

ASEAN(東南諸国連合)の成立過程と高い成長率!今後伸びるCLMV諸国とは?

NO IMAGE

躍進する中国経済の今後の見通しと株式市場の魅力について徹底解説!今後覇権を取る国...

NO IMAGE

ロシア経済・財政の概要と見通し!魅力は薄いが割安な株式市場(及び投資信託・ETF...

ベトナムはCLMV諸国の雄で魅力的だが株式投資はバブル気味でおすすめできない!高...