世界全体の成長に賭けたいと考えている投資家の方は多いと思います。
世界全体に投資する投資信託として以前、セゾン資産形成の達人ファンドについてお伝えしました。
→ 【ブログ更新!】セゾン資産形成の達人ファンドはおすすめできる?実績の高さが評判のセゾン投信の旗艦ファンドを徹底評価!
本日はセゾン資産形成の達人ファンドとともに評判の世界経済インデックスファンドと、シリーズの世界経済インデックスファンド(株式シフト型)についてお伝えしていきたいと思います。
Contents
世界経済インデックスファンドとは?
まずは世界経済インデックスファンドにつぃてお伝えしていきたいと思います。
世界の株式と債券に半々で投資
世界経済インデックスファンドは債券と株式に半々に投資します。セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと同様の株式と債券比率ですね。

詳細比率は変動しますが大まかな債券と株式比率は一定となっています。
GDP構成比率毎に投資を行う
先進国と新興国の投資構成比率はGDPに準拠したものとなっています。

全世界の分散投資する「VT」は株式時価総額に即した構成比率となっています。2021年7月31日現時点の構成上位10銘柄は以下となっています。
2021年7月30日 | 世界経済 インデックスファンド |
米国 | 36.16% |
日本 | 9.46% |
フランス | 4.09% |
ケイマン島 | 3.82% |
英国 | 3.35% |
ドイツ | 3.17% |
中国 | 3.20% |
イタリア | 3.01% |
ブラジル | 2.17% |
台湾 | 2.09% |
米国の時価総額は世界全体の60%程度ありますので、米国の構成比率が低く欧州や新興国の比率が多く配分されています。
高い購入手数料
投資信託なので購入手数料と信託手数料が発生します。購入手数料は3.3%(税込)で信託手数料は年率0.55%(税込)という金額になっています。
信託手数料自体は低いレベルです。しかし、購入手数料は非常に高い水準ですね。なかなか初年度の両手数料を合わせた4%のビハインドを取り返すのは難しいですよね。
世界経済インデックスファンド(株式シフト型)とは?
次に派生型として存在している世界経済インデックスファンド(株式シフト型)についてお伝えしていきます。
株式比率が基本的には75%
世界経済インデックスファンド(株式シフト型)は名前の通り、株式の比率を高めたバージョンです。株式投資比率は75%となっています。

世界経済インデックスファンドに比べて積極的にリスクを取りに行くという形式であるといえますね。
GDPに則した比率で高い新興国比率
世界経済インデックスファンド(株式シフト型)もGDPの構成比率と同様になっています。
以下の通り、通常バージョンに比べて米国株比率は上がっていますが、相変わらず新興国比率は高い水準となっています。
2021年7月30日 | 世界経済 インデックスファンド (株式シフト型) |
米国 | 40.28% |
日本 | 9.64% |
ケイマン島 | 5.74% |
中国 | 3.27% |
台湾 | 3.14% |
フランス | 3.06% |
韓国 | 3.06% |
英国 | 3.03% |
ドイツ | 2.44% |
インド | 2.31% |
やっぱり高い購入手数料
投資信託なので購入手数料と信託手数料が発生します。購入手数料は3.3%(税込)で信託手数料は年率0.605%(税込)という金額になっています。
アクティブ型の投資信託としては低い信託手数料ですが、購入手数料は非常に高い水準ですね。初年度合計4%の手数料が発生するのは相当なビハインドを負っての戦いとなります。
世界経済インデックスファンドのリターン
世界経済インデックスファンドのリターンについてみていきたいと思います。
世界経済インデックスファンドのリターン
世界経済インデックスファンドは以下の通り、安定して上昇しています。

しかし、近年は2017年以降、殆ど横ばいで推移しています。コロナショックでは債券を半分組み入れているため、下落幅は僅か15%程度で済んでいます。
世界経済インデックスファンド(株式シフト型)と比較
では株式シフト型との比較を行ってみます。
青:世界経済インデックスファンド
赤:世界経済インデックスファンド(株式シフト型)

株式シフト型ができたのが2014年からですので、2014年からの比較になります。株式市場が堅調だった2020年に株式比率が高い株式シフト型がノーマル型を上回る成績となっていました。
長期的には株式に多くのポーションを割いた方が高いリターンとなるのです。
TOPIXや日経平均株価と比較
世界経済インデックスファンドはアクティブ型の投信なので、市場平均である日経平均やTOPIXと比較する必要があります。
青:世界経済インデックスファンド
赤:日経平均
緑:TOPIX

大型株が強い相場でしたので日経平均が一番強くTOPIXと同等の成績になっています。ただ、注意しないといけないのは、上記のTOPIXと日経平均株価は配当金拠出後のチャートです。
配当金を再投資した場合を加味すると、TOPIXも大幅に世界経済インデックスファンドを凌駕する結果となります。
また世界経済インデックスファンドは更に購入手数料と信託手数料が発生するので、更に低い成績となります。アクティブ型の投資信託ながらも、指数に大幅に負けるという結果になります。
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と比較
世界経済インデックスファンドは株式と債券比率が50%ずつということでセゾン資産形成の達人ファンドと非常に性格が似ています。
青:世界経済インデックスファンド
赤:セゾン資産形成の達人ファンド

両者は殆ど同じような値動きとなっています。確かに安定しているのですが、リターンとしては株式市場が好調な期間を取り逃がしているともいえますね。
基本的に債券も株式も連動した動きとなるので、株式の50%の中の詳細な内訳が変わったとしても結果に大きな影響を与えないということですね。
リターンは高くありませんが、やはり債券を織り交ぜているということで価格の値動きは激しくなく安定しています。
まとめとおすすめの投資先
世界経済インデックスファンドはノーマル型と株式シフト型の二つがあります。
ノーマル型:株式比率50%、債券比率50%
株式シフト型:株式比率75%:債券比率25%
両者とも購入手数料が3.3%と非常に高いのが難点。
リターンはノーマル型は同様に株式比率50%のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと殆ど同じ成績となっています。
株式シフト型は価格変動の幅は大きいですが、ノーマル型より高い成績となっています。しかし、日経平均やTOPIXに劣後した成績となっています。
世界経済インデックスファンドはリスクは抑えられていますが、リターンがいまいちの結果となっています。
日経平均やTOPIXよりも高いリターンを狙いながらも、下落をミニマイズしたいという方に向けて以下ランキング形式でお伝えしています。
筆者が実際に投資しているものも含めて紹介していますので参考にしていただければと思います。