2021年からイラン株への投資が特に熱い理由を詳しく解説!アメリカでバイデン政権誕生が追い風!

前回新興国投資における注意点と魅力的な新興国株式市場の条件について記載しました。

その中で現在イランに注目しているということに軽く触れました。イランと聞いて中東の怪しい国と構えてしまう方も多いと思います。

しかし、実はイランは親日国で中東の中ではサウジアラビアとトルコの次の経済大国という地位を築いています。

では、なぜイランが新興国株投資の先として魅力的なのでしょうか?

今回はイランの概要についてお伝えした上で、前回の基準になぞらえながらお伝えしていきたいと思います。

イランの概要!実は知られていない中東の大国

まずイランの基礎的なデータを列挙します。

人口:8000万人 (中東で最大)
面積:1,648,195平方キロメートル(日本の約4.4倍)
民族:ペルシャ人
首都:テヘラン
宗教:イスラム教シーア派
大統領:ハッサン・ローハニ (2013年8月就任、2017年5月から再選)
GDP成長率:6.5%
原油埋蔵量世界第4位、生産量第7位
天然ガス埋蔵量世界第1位、生産量世界第7位

 

ところで、皆さんイランに対してはどのようなイメージを抱かれてますでしょうか?

恐らく、危ない国で米国と仲が悪くテロリスト国家であるというイメージだと思います。

然しイランは実は中東ではサウジアラビアやトルコと並ぶ中東の大国として君臨しております。

近年騒がれているイスラム国に侵略されているイラクと名前が似ていることから、イランは危ない国という認識が皆さんの中に染みついているのだと思います。

実際イランは前働いていた総合商社でもサウジアラビアと共に現地法人を有しております。

本当に危ないところに拠点は作らないので、実はイランは安定している国ということの一つの証左になるかと思います。

イランが株式投資を行う上で魅力的な市場である理由

次に前回触れた魅力的な新興国株式市場の条件として挙げたポイントを検証していきます。

経済発展の条件を満たしているか

経済発展の条件としてまず人口が山型に近い形状であり、今後労働人口が増える人口構成となっているかというのが第一の条件であると前回書きました。

イランの人口構成は以下のような形になり、完璧な富士山型とはいえないまでも、安定的に労働人口が供給される人口構造であることが分かります。

イランの人口ピラミッド

現在のボリュームゾーンである20代から30代の方は今後30年間労働人口であり続け、人材の成長と共に生産性は高まっていきます

因みに日本では60代から70代がボリュームゾーンとなります。最早末期的な人口状況ですね。

次にこれだけではなく、確りとした文化的な土壌が整っているか、教育水準は高いかという点が重要となります。

 

まずイランの宗教ですがイスラム教シーア派となります。イスラム教といえば、危険な思想と日本人は思いがちですが、それはイスラム原理主義者のことです。

イスラム教には大きく分けてスンニ派とシーア派が存在します。シーア派はイスラム教の正当な後継者は教祖ムハンマドの血を引く子孫であるべきだという思想になります。

一方スンニ派は必ずしもムハンマドの血を引いている必要はないという宗派です。

 

重要なのはイランはシーア派が大多数をしめており、宗教という面で安定しているということですお隣のイラクではシーア派とスンニ派が国民を分断しており、争いが絶えません。(これがイスラム国発祥の要因です)

つまり国内で宗教により争う状況ではないという点を押さえてください。国内が内戦状態が続く国は過去のカンボジアやシリア等をみれば一目瞭然ですが間違いなく成長しません。

 

次に教育レベルですが、日本の外務省曰く教育熱心と評しておりかなり確りしています。

教育制度は大学まで日本と同じで、中学までが義務教育となっています。大学入試もセンター試験のようなものがあり、全国で熾烈な受験戦争が繰り広げられています。

日本も韓国もそうですが、高校までの基礎教育が確りしており、大学への進学欲求も高い国は例え資源が少なかったとしても頭をつかい成長します。

更にイランは天然ガス埋蔵量世界第1位、生産量世界第7位と資源も有しています、人的、資源的要因から成長しないことを想像する方が難しいです。

マイナス成長からの脱却でボルトオン

以下はイランの経済成長率の推移です。

イランの経済成長率の推移
年度 成長率
2014年 3.22%
2015年 ▲1.59%
2016年 12.52%
2017年 3.73%
2018年 ▲5.42%
2019年 ▲6.51%
2020年 ▲4.99%

 

長らくマイナス成長に苦しんでいました。しかし、イランは2021年はプラス成長に回帰することが見込まれています。

イランの2021年の実質GDP成長率

参照:国際通貨研究所

 

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、トランプ政権下でイランと米国の関係は最悪でした。2010年代の両国の関係についてみていきましょう。

イランは米国との関係を大きく受けるので両国関係は非常に重要なのです。

 

米国は2012年に核兵器をイランが作っている疑いがあるとしてイラン産原油の輸入を経済制裁の対象とするとGDP成長率は大幅に落ち込みました。

その後、イラン核合意によって米国とEUが政策解除に着手すると経済は再び浮揚して2016年には11.1%の高成長を実現しました。

 

しかし、トランプ大統領が2017年に就任すると状況は一変します。2018年にイラン核合意離脱を発表すると再び経済活動が縮小し5%のマイナス成長となりました。

更に2019年に米奥の経済制裁対象除外措置が打ち切られ、イラン産原油の輸出が困難となりマイナス成長が継続しています。

 

ただ、2020年の大統領選でバイデン氏が米国の大統領に就任したことで再び風向きが一変します。

バイデン氏は13日日曜夜、CNNニュースネットワークの公式ウェブサイトに公開された文章の中で、米トランプ政権の対イラン政策は失敗だった、と指摘し、「トランプ大統領は、イラン核合意を離脱するという誤りを犯してしまった。彼は我が国の国益に反する方向へと進んでいる」と述べました。

バイデン氏はこれについて、「トランプ大統領は、このような措置により米国を孤立させた。イランに対し武器禁輸制裁を延長し、国連制裁を復活させようとした我が国政府の最近の2つの企てでは、ヨーロッパで最もアメリカと親密である同盟国すらこれに賛同することができず、反イランの態度をとらなかった」と語りました。

<<中略>>

バイデン氏は、「イランが核合意の厳格な遵守に戻るのであれば、米国は新たな交渉の出発点として核合意に再び加わるだろう」と書いています。

また、「トランプ政権が設けた、イランを含むイスラム諸国市民の米国への入国制限を解除する」とも記しました。

参照:Parstoday

 

バイデン政権はイランに対する態度を軟化することが見込まれており、トランプ大統領時代に受けた不遇が解消され一気に成長軌道に乗る可能性が高いのです。

本来潜在成長率が高い国が特殊な要因で抑え込まれていたので、たまったエネルギーが爆発して急成長する可能性が高いと見ています。実際、2016年は核合意を受けて11%の成長を実現しましたからね。

まさに2021年以降はビックチャンスということができるでしょう。

大国への依存度は高くないか

GDPの中の貿易に占める割合はたったの5%未満しかありません。経済制裁の影響もありますが、貿易に依存していない経済であることが分かります。

つまり韓国や東南アジアのように世界経済が不振に陥ったり、べったりの中国が不振に見舞われると自国も追随して不振に陥るという構造ではりません。

また前項でも触れましたが、抑々の潜在能力は高いため今後の伸びシロでもあります。その上で輸出先の国を見てください。

イランの原油の国別輸出先の推移非常にバランスが取れていますね。

中国が多いように見て取れますが、現状でも大きく依存しているというレベルではありません。更に制裁が解除され日本や欧州との取引量が多くなることに伴い、割合は次第に小さくなっていくことが見込まれます。

世界情勢や貿易相手国によって大きく左右されるような状況ではないことが分かります。

極端に偏った産業構造ではないか

今回は消費や投資、貿易といった構成要素ではなく産業別のGDP構成を見てください。

イランの産業別GDP

予想と違い意外ではないでしょうか。完全に、石油・ガス部門に偏重しているというイメージがありますが、実はサービス業中心の先進国と同様の経済構造になっています。

サウジアラビアやロシアのようなエネルギー偏重型の国ではエネルギー価格が崩れると大幅にGDPが落ち込み、財政まで悪化して株式市場も売り込まれてしまうという状況になります。

イランもエネルギーの潜在能力は天然ガス埋蔵量一位、原油埋蔵量七位という高さですが、経済制裁によって抑制されていたので、エネルギー分野はここから大きく伸びていく、つまりアップサイドが期待される分野になります。

その他にもイランには自動車産業が盛んで100万台を生産し、既に世界10位の生産力を誇っており、今後5年で300万台に生産量を増やすことを政策目標としており、成長が期待できる分野となっています。

その他にも観光資源を利用した観光産業等もあり、エネルギーに依存していないバランスのいい経済を構築しているといえるでしょう。

日本から証券会社を通して購入できるか

現在日本から証券会社を通じてイランの株式を直接はもちろんのこと、間接的にも投資することは出来ません。有名どころのネット証券で投資信託やETFを調べてみましたが、それすらもありませんでした。

ここで諦めてはいけません、実はイランに赴き証券会社で口座を開設すれば、外国人でもイラン株式を購入することが出来ます。因みに現在イラン株に直接投資できる外国人投資家は946名しかいないみたいです。

いやいや、ハードル高すぎでしょ!!
という声が聞こえてきますが、イランにいかなくてもイラン株に直接投資できる手法を後程解説します。

むしろ前回の記事でも書きましたが、参入障壁が高いことは他の外国人に対して先行投資ができるということを意味しており、寧ろ大きなチャンスとなります。

今後イラン株投資が特に魅力的な理由とは?

今までのことからイランが実は中東で最大の人口を抱えた大国であり、人口並びに労働人口は増加していきます。産業構造は先進国に似たサービス業中心で貿易相手国に依存していない国内の個人消費中心な堅固な経済であることが分かりました。

ここからは、なぜイランなのか、なぜ今イランに注目するべきなのかという点について記載していきます。ポイントは二つあります。

バイデン政権による核合意への復帰期待

先ほどお伝えした通り、イランは2017年から2020年の米国のトランプ政権によって冷遇されていました。

折角2016年に決まったイラン核合意も2018年に米国の離脱によって骨抜きとなり、更に以下の通り制裁を強化していました。イランとしては踏んだり蹴ったりですね。

 

トランプ政権は2018年5月にイランの鉄鋼やアルミニウム、銅産業を対象とした制裁にかかる大統領令13871を発表していたが、今回の大統領令でさらに建設業や鉱業、製造業、繊維産業を制裁対象に加えた。今後も財務長官と国務長官が協議の上、大統領令の要件に合致すると判断した法人・個人が対象に追加される可能性がある。ムニューシン財務長官は、今回の措置で数十億ドル規模でイラン政府の資金源を断てるとの期待を示している。

参照:JETRO「2020年1月4日」

 

結果として経済成長率はマイナス圏で推移していました。

しかし、2021年にバイデン大統領が誕生したことで米国のイラン核合意への復帰が期待される状況になっており、経済成長もプラスとなることが見込まれています。まさにゲームチェンジが起こっている年といえるでしょう。

実際の経済制裁緩和・解除の影響が実体経済に影響を及ぼすのは2年後からと言われており、2021年から2023年はイラン経済が本格的な成長を遂げる年となることが見込まれます。

圧倒的な割安株が多く存在している

上でも記載しましたが、現状イランに投資できる外国人投資家は946名しかいません。
これの意味するところは、海外の投資家から放置されているということです。

つまり真っ当な分析がおこなわれておらず、制裁の影響もあり圧倒的に割安に評価されています。

正当な評価が行われれば、現時点で4倍以上に跳ね上がる株価がごろごろとしており、お宝の山となっているのが、現在のイラン株式市場です。

ここが一番重要なポイントです。

香港や東南アジアのような日本にいながら直接購入または、ADR(米国以外発行の株式を米国の預託銀行が取得し、その預かり証券を米国株式市場へ上場) で購入できる株式は、アナリストが分析をして、ある程度適正な株価水準となっています。

然しイランではイランの証券会社に行き、直接口座を開設しなければ取引できないため、分析をするアナリストもいません。その為、宝の山状態となっているのです。

そもそも良好な経済構造で、尚且つ制裁解除もあり更なる経済成長が見込まれるなかで、圧倒的に割安に放置されている株式に投資することが出来れば、大きなチャンスを掴むことになります。

これが私がイラン株式市場に着目している理由です。

下落リスクが少ない資産運用に適したバリュー株投資の要素を基本にしつつ、通常のバリュー投資には何倍にもなる可能性を秘めた株式というグロース株の要素を持った正に資産運用の攻めを担うのに相応しい株式市場であるといえます。

例としてイランの有望な個別株に対して分析しておりますのでご参照下さい。

 

  • イラン株投資・株式市場の魅力を個別銘柄(MTCI)を用いて解説
  • イラン株投資・株式市場の魅力を個別銘柄(IMPS)を用いて解説

 

イラン株への投資手法

先程も記載したように現状日本の証券会社経由ではイラン個別株への投資は勿論のこととして、ETFや投資信託での指数投資もできない状況となっています。

 

然し、ごく一部の先見性のある日本のファンドの中にはイラン株への投資許可を取得し投資を開始しており、私も資金を投下しております。

イラン株への投資に興味のある方は以下ファンドからアクセスして問い合わせ、直接会って詳細を聞いてみることをおすすめします。

 

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