さわかみ投信は評判通り!?人気の「ひふみ投信」との比較を通じて「さわかみファンド(=投資信託)」をあらゆる側面から徹底評価!

日本国内には独立系の投資信託が数多く存在しています。

「ひふみ投信」「セゾン投信」「鎌倉投信」などが存在していますが、「さわかみ投信」もその一つです。

 

  • 本日は「さわかみ投信」というのはどのようなファンドなのか?
  • 運用成績はどうなっているのか?
  • 投資妙味はあるのか?

 

という点を中心に紐解いていきたいと思います。

「さわかみ投信」はどのようなファンド?

まず「さわかみ投信」がどのようなファンドなのかを紐解いていきます。

独立系投資信託として運営

通常の投資信託は運用をする会社と、販売をする会社は異なります。しかし、「さわかみ投信」は独立系投資信託として運用から販売まで一貫して担っています。

これは直接自身の手で顧客に販売したいという理念に基づいています。「さわかみ投信」は顧客と二人三脚が必要不可欠という気持ちを持って運営しているのです。

「さわかみ投信」は独立系投信の先駆けとして1996年より運営を開始しており、現在はご子息の澤上龍氏がCEOとして経営を引き継いでいます。

「さわかみ投信」の運用方針

ファンドに投資する際に重要なのが運用方針です。以下、目論見書に記載されている内容です。

運用にあたっては、経済の大きなうねりをとらえて先取り投資することを基本とし、その時点で 最も割安と考えられる投資対象に資産を集中配分します。その投資対象資産の中で、将来価値か ら考えて市場価値が割安と考えられる銘柄に選別投資し、割安が解消するまで持続保有する「バ イ ・ アンド ・ ホールド型」の長期投資を基本とします。 短期的な成績向上を狙うような無理な投資はしませんが、必要と考えるリスクは敢然と取ります。 また、長期的な運用成果を向上させるために、株主総会での議決権行使なども積極的に行ってい きます。

参照:さわかみ投信

 

要は運用手法はバリュー株投資ということです。バリュー株に投資を行い、長期投資を行うことで長期的な利益を狙うというファンドだということです。

さわかみ投信の構成上位銘柄

因みに以下は2021年4末時点での構成上位銘柄です。上位20銘柄でポートフォリオの55%をしめています。全銘柄についてはこちら

銘柄 投資比率
1 日本電産 7.25
2 ダイキン工業 4.76
3 信越化学 4.25
4 浜松ホトニクス 4.10
5 TOTO 3.63
6 ブリジストン 3.57
7 テルモ 3.53
8 花王 3.17
9 トヨタ自動車 2.65
10 三浦工業 2.27
11 デンソー 2.15
12 ディスコ 2.00
13 国際石油開発帝石 1.77
14 セブン&アイ・ホールディングス 1.60
15 朝日インテック 1.60
16 キッコーマン 1.55
17 旭化成 1.48
18 本田技研 1.47
19 三井物産 1.33
20 HOYA 1.29

 

2020年9月時点の構成上位20銘柄は以下となります。確かに長期投資を謳っているだけあり株価の変動で順位は変わってはいますが構成銘柄は殆ど変わっていません。

 

銘柄 投資比率
1 日本電産 6.31
2 ダイキン工業 5.47
3 テルモ 4.37
4 花王 4.24
5 信越化学工業 3.88
6 浜松ホトニクス 3.76
7 ブリヂストン 3.44
8 TOTO 2.93
9 トヨタ自動車 2.65
10 三浦工業 2.20
11 朝日インテック 1.87
12 ディスコ 1.83
13 デンソー 1.70
14 国際石油開発帝石 1.64
15 セブン&アイ・ホールディングス 1.54
16 本田技研工業 1.54
17 マニー 1.45
18 HOYA 1.35
19 キッコーマン 1.34
20 SMC 1.32

 

筆者としてはPERが50倍を超えている日本電産を組み入れ比率首位としており、割安株投資という方針に疑問を感じるポートフォリオです。

PERが高くても驚異的な純利益の成長を見せているのであれば問題ありません。しかし、以下の通り近年は売上高も横ばいで純利益は下降基調にあります。

日本電産の業績推移

指標上も割高で、業績も堅調ではない会社を割安銘柄として組み入れているのは筆者として疑問を感じざるをえません。

「さわかみ投信」の配当と手数料

「さわかみ投信」は配当はその都度、考えるとしていますが現状一度も拠出したことはありません。

別に配当金を出すことだけが正解ではないので、筆者としては問題とは捉えていません。毎月配当型投信で元本から切り崩しているような悪質なものもあることを考えるとむしろ良心的です。

 

また、手数料は購入手数料は発生しないのですが、年率1.1%の信託手数料が発生します。アクティブ型の投信としては一般的な水準ということができるでしょう。

「さわかみ投信」の運用成績(=リターン)は軟調

さわかみ投信は運用報告書をだしているのですが、最新版でも一年前のものなので参考にすることはできません。

「さわかみ投信」単体のリターン

以下は「さわかみ投信」の価格チャートです。

日本電産の業績推移

2012年から2017年までは順調に株価を上昇させましたが、その後停滞していました。ただ、2020年2月から発生したコロナショックの世界的な株高を受けて株価を上昇させています。

日経平均株価やTOPIXに劣後

「さわかみ投信」はアクティブファンドです。アクティブファンドを見る上で重要なのは、日経平均やTOPIXなどのインデックスと比較した成績です。

青:さわかみ投信
赤:日経平均株価
緑:TOPIX

さわかみ投信とTOPIXや日経平均との比較

TOPIXに比べると高い成績となっていますが、日経平均には大きく負けていますね。

そして重要なのはTOPIXも日経平均も配当金を拠出していることです。配当金を加味すると、日経平均との差はより大きくなり、TOPIXにも間違いなく逆転されてしまいます。

 

さわかみ投信は配当金をだしていませんからね。

さらに、先ほど申し上げた手数料1.1%を加味するとリターンは更に低くなってしまいますね。アクティブ型の投資信託として優秀とはいえない結果といえるでしょう。

「ひふみ投信」「セゾン投信」「鎌倉投信」の運用成績(=リターン)と比較

日経平均やTOPIXだけでなく他の平均株価とも比較していきましょう。

青:さわかみ投信
赤:ひふみ投信
緑:セゾン投信
黄:結い2101(鎌倉投信)

過去10年のさわかみ投信のリターンを他の独立系投信と比較

 

ひふみ投信とセゾン投信に比べて、さわかみ投信と鎌倉投信は大幅に劣後していますね。成績からみると、あまり「さわかみ投信」に投資する妙味はないように思えます。

 

ただ、上記のように10年のリターンだとひふみ投信が圧倒した成績をだしていますが、過去3年でみるとまた見えかたが違ってきます。

 

青:さわかみ投信
赤:ひふみ投信
緑:セゾン投信
黄:結い2101(鎌倉投信)

3年のさわかみ投信のリターンを他の独立系投信と比較

いずれにしても「ひふみ投信」や「セゾン投信」の方が成績はよいですが、どれも同じような動きをしています。そしてリターンの差も殆どなくなっています。

相場下落の影響をダイレクトにうけるファンドということがいえますね。

独立系投信よりおすすめのファンドとは?

先ほどお伝えした通り、どの独立系投信も同じような動きとなっています。

ひふみ投信も、まだファンドの規模が小さかった時は超小型株投資で大きなリターンをあげて他のファンドの追随を許しませんでした。

 

しかし、カンブリア宮殿で取り上げられ、人気となってしまったことで資金があつまり得意とする超小型株投資を行えず、殆どが大型株で構成されるポートフォリオとなっています。

結果として日経平均と同じような値動きをするようになってしまったのです。筆者としては手数料を考えると、独立系投信に投資するよりも指数連動の投信かETFに投資した方が良いと考えています。

 

そんな中、筆者はまさに昔のひふみ投信のように超小型割安優良銘柄に投資し、高いリターンを狙いながら相場に連動しないBMキャピタルというファンドに投資しています。

BMキャピタルは相場が下落する局面でも創設以来過去7年間1度も下落することなく安定的に資産を増やしてきてくれています。

 

暴落に強いBMキャピタル

 

以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

BMキャピタル
BMキャピタルは筆者が2015年から投資を行なっているヘッジファンドです。(→2021年注目のおすすめ投資先ランキング)筆者の大学の先輩...

 

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