このページでは過去のアメリカや日本のように今後圧倒的な成長が見込まれる新興国株式市場の魅力と投資する際に注意するポイントについて纏めております。
新興国の分類
新興国と一括りでいっても、具体的にどのような新興国が今後伸びていくのか、株式投資を行う妙味があるのかを考えないといけません。
魅力的な市場であっても既に市場が織り込んでおり株価が上昇しきっていれば、投資妙味があるともいえません。
これらを総合的に勘案する為に、私は以下のような成長力と株式市場の割安度という観点で新興国を分類しました。

①成長力が低く割高な新興国
最も投資妙味が低い新興国といえるカテゴリーです。この成長力というのは現在の成長率ではなく、今後の成長の見込みです。
経済成長を行うから、企業が成長し株価が上昇していくので、成長力は最も大事なファクターです。
このカテゴリーに分類される代表的な新興国はタイです。人口ボーナスは終了し、様々な問題を抱え今後成長が失速していくことが見込まれるからです。
その他の国についても纏めていますので参考にしてみて下さい。
②成長力は高いが割高な新興国
現在のASEANのように人口ボーナスの真っただ中で成長力が非常に高い国々です。ただ以下に纏めております通り、減速必至の中国への依存度が高いこともあり注意が必要です。
このカテゴリーに分類される国は、株式市場が外国人にもオープンにされている為、将来の成長を織り込み株価が魅力的な水準ではない点に注意を払う必要があります。
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③成長力が低く割安な新興国
このカテゴリーに分類される代表的な国はロシアです。いくら成長力が高くても今後の成長力が低いと、企業業績の向上を伴った株価上昇が期待できないので、魅力は薄いといえるでしょう。
④成長力が高く割安な新興国
今後成長力が高いにも関わらず、株価が割安に放置されている新興国こそ真に投資する妙味が高い新興国となります。
そもそもそんな国あるの?という疑問を持たれると思うのですが、このような国は株式市場に外国人投資家の参入が困難な市場に分かれます。
このような新興国は株式市場が出来たばかりで黎明期の国が多いです。例えば以下のような国です。
然し、このような国は株式市場が未成熟で、上場している数も五社程度で、とてもまだ理論に基づいて投資が行えるような環境がありません。
しかも、投資する為には自分で現地の証券口座を開設するしかありません。
本当に魅力的な国は、ある程度市場も成熟しているにも関わらず、まだ外国人が参入できておらず、今後流入が増加していくことが見込まれる市場です。
このような条件が合致する国として管理人はイランを挙げています。イランは2016年1月まで制裁を科されていたため、
まだ本格的に海外からの資金が流入しておらず、PERはなんと主要銘柄でさえ4倍~7倍という低水準に抑えられています。
そんなイランの魅力と投資する方法については以下に纏めておりますので、参考にしてみて下さい!
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その他
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